中学や高校になると、学校の指定靴がローファーになり、日常履く靴が柔らかな運動靴から履きなれないローファーへと変わる人は多いのではないでしょうか?
またきちんと感もありつつ、パンプスやヒールほど気取らず履けるローファーは、近年ファッションアイテムとしておしゃれな色やデザインのローファーが登場し、若い女性を中心に普段使いする人が増えています。
ローファーは、見た目のきちんと感はもちろん、脱いだり履いたりがラクにでき、ヒールがない分歩きやすくて足が疲れにくいというのが大きな魅力。しかし一方で「硬くて痛そう」「ひもがなくて調整ができないから自分の足に合わせづらい」「かかとがパカパカする」といった声も聞かれます。足の痛みは大きなストレスになり、また自分の足に合っていないものを無理に履くと、体の不調につながってしまうこともあります。
そこで今回は、普段からローファーを履く学生さんやファッションでローファーを楽しみたい方に向けて、靴を選ぶときのポイントについて解説します!ぜひ足に合った一足を見つけて、毎日を快適に過ごしましょう。
大き目サイズはNG!自分の足に合ったサイズを選ぼう
「ローファーって硬くて痛そう」
そんなイメージを持っている人は多いのではないかと思います。確かにこれまで柔らかな運動靴しか履いてこなかった小学生や中学生が、急にローファーなどの革靴を履くと、どうしても足に違和感を覚えます。しかも新しいローファーは、最初は革が硬いため、かかとや親指、小指などのつま先部分、足の甲など、直接靴に当たる部分がこすれ、どうしても痛みが出てしまいます。
そのため、ローファー選びにおいては、「ちょっと大きめ」や「ゆとりがあるもの」を選びがち。ゆとりがあればラクに履けそうと思ってしまいがちですが、実はこれが大きな間違いなんです!
というのも、ローファーはひも靴と違って、調整することができません。
ひも靴であれば、自分の足に合わせて緩めたり締めたりと適度に調整できますが、ローファーは調節する部分がありません。そのため大きめを買ってしまうと、つま先の方に足が滑ってしまい、かかとが浮いてしまうのです。そうすると、靴が脱げないようにと無理な歩き方をすることになり、足にかかる負担が大きくなります。足が疲れる上、外反母趾など足のトラブルの原因になってしまうこともあるので注意が必要です。
それでは、どういった点に気を付けてローファーを選べばいいのでしょうか?
そのポイントについて解説していきたいと思います。
ローファー選びのポイントは?
大きめサイズがダメなら、ぴったりのサイズを選べばいいだけ…と思うかもしれませんが、靴選びはそんなに単純なものではありません。つま先、足幅、かかとなど、それぞれに気を配る必要があります。詳しく見ていきましょう。
つま先にはゆとりがある
人が歩くとき、足は前後に動きます。そのため、自分の足にぴったりするものがいいといっても、つま先部分にはある程度のゆとりを持たせることが大切になります。
つま先のゆとりは、指がグーパーできる程度が目安と考えられており、一般的に1~1.5cmが適切とされています。
ただ、ローファーなどの革靴は、もともとゆとりを持たせることを念頭に置いてつくられていることが多いため、例えば足長が24.0cmの人であれば、それより大きいサイズを選ぶ必要はありません。ただしメーカーによってサイズ感は異なりますので、試し履きをしたときにつま先にゆとりがあるかどうかはしっかり確認するようにしましょう。
足幅のサイズがきちんと合っている
つま先に余裕を持たせる分、足幅にまでゆとりをもたせてしまうと、足が前に滑ることになってしまいます。そのため、足幅はきちんと自分の足にぴったりとフィットするものを選ぶようにしましょう。靴ひもの場合は、足の甲周りを締めれば、前滑りを防ぐことができますが、ローファーはそうした調節ができないため注意が必要です。
かかと部分が硬めでしっかりフィットしている
足幅と同じように、靴のかかとも足にしっかりフィットしていることが重要になります。よく「靴のかかとに指が1本入ったほうが良い」といったことが言われたりしますが、かかとに隙間があると、靴は自ずと脱げやすくなります。そのため、かかと周辺はしっかりフィットが基本!余裕はつま先にもたせることがポイントになります。
またかかと部分に関しては、フィット感はもちろん、ある程度強度があると足首がブレにくく、安定した歩行がしやすくなります。靴のかかと周辺の強さを確認したいときは、靴のかかとを指でつまんでみましょう。硬さは「こんなに硬くても大丈夫?」と思うぐらいがベスト。かかとが柔らかく、指で簡単につぶれてしまう場合は、強度が不十分ということになります。
つま先が反りあがっている
つま先が反りあがっていると、歩行の際に、親指を曲げずに転がるように蹴りだしができるため、足に負担をかけることなく自然に足を前に出すことができます。またつま先が少し反り上げることで、つまずきにくくなるというメリットもあります。
いかがでしょうか?
ローファーを購入される際は、必ず試し履きをして、お話ししたポイントを確認するようにしてください。試し履きの際は、実際に歩いてみることも大切です。足が前に滑らないか、かかとが抜けないかをきちんとチェックしましょう。
通販の場合でも、試し履きができるのか、サイズが合わない場合は、返品や交換ができるのかを事前に確認するようにしてくださいね。
次の項目では、ローファーについてよく聞かれる質問について少し触れておきたいと思います。
履いていれば靴は伸びる?
「靴って履いていると伸びてくるような気がします。だから最初は多少きつく感じるぐらいがちょうどいいの?」
そんな質問をいただくことがあります。確かに最初はぴったりに感じていた靴も、履いていくとだんだんゆとりが出てくるように感じられることはあるかと思います。しかし大きくなったような気がするといっても、少し幅にゆとりが出るぐらいで、長さが伸びるわけではありません。
しかもこれは天然皮革の場合であって、靴が合成皮革になると、伸びるということはほぼありません。そのため、後でゆとりができるかも…とは思わず、購入する際にきちんと試し履きをし、先にお話ししたポイントを踏まえて、自分の足にフィットするものを選ぶようにすることが大切です。
素材が柔らかいローファーは足にも優しい!?
ローファーは硬くて履きづらい。靴擦れがしやすく足が痛い。
きちんとポイントをおさえて自分に合ったものを選べば、ローファーも快適に履きこなすことができるのですが、やはり硬い、履きづらいといったイメージはなかなか払拭することが難しいようです。そのため、最近では柔らかい素材を使ったローファーというのもよく見かけるようになりました。
確かに外反母趾や扁平足など足の変形やトラブルがない場合は、柔らかい素材のローファーも選択肢の一つに入れてよいと思います。
しかし足に何らかのお悩みがある場合は、残念ながらおすすめはできません。というのも素材が柔らかい靴は、その柔らかさゆえにトラブルの原因となる崩れた関節をしっかり支える事ができず、足の変形や関節の崩れを広げてしまいます。また、靴が柔らかく足が思うままに動いてしまうというのは、足の変形の要因となっている間違った歩き方がそのまま補正されないということ。結果として足が疲れやすくなったり、ひざや腰に余計な負荷がかかり痛みが生じたりする場合もあります。
そのため、足にトラブルを抱えている場合は、足をしっかりサポートしてくれる後足部の硬い靴を選ぶことがとても重要になります。
足にやさしい学生用ローファー「Cherry Blossoms」
それでは、足にトラブルを抱えている場合は、一体どんなローファーが合うのでしょうか?市販のローファーでは、なかなかぴったりするものが見つからないという方も多いと思います。まずはそのお話をする前に、足の機能について少し説明しておきましょう。
体を支える足裏3つのアーチ
人間の足には3つのアーチがあるといわれています。
土踏まず部分の「内側縦アーチ」、かかとから小指の付け根にかけての「外側縦アーチ」、親指と小指の付け根を結ぶ「横アーチ」。これら3つがうまくバランスを取りながら、体全体を支えています。
しかし、これらのアーチが崩れると、体をうまく支えられなくなって、姿勢が崩れ、正しい歩き方ができなくなります。そうすると足は疲れやすくなったり、変形して痛みが生じたりと、様々なトラブルを抱えることになってしまいます。
メディカルインソールが入る学生靴「Cherry Blossoms」
現在は、こうしたアーチの崩れが原因で起こる足の疲れや痛み、変形に悩む中高生は少なくありません。
そのため、「外反母趾など何らかの要因で足に痛みがあり、市販のローファーが履けない」「なぜか靴の片方だけが擦り減ってしまう」といったお悩みを耳にすることが多くあります。そんな中、開発されたのがCherry Blossoms。このローファーは、足に何らかのトラブルを抱え悩んでいる学生さんに向けてつくられました。
このCherry Blossomsの大きな特徴は、アーチサポート機能のあるインソールが入るローファーであるということです。通常、足のトラブルを緩和するメディカルインソールは、スニーカーに入れることはできても、市販のローファーには、ゆとりがなく、入れることができません。そうした状況を踏まえ、Cherry Blossomsは、インソールの入るスペースを備えたローファーの木型を独自に開発。インソールでアーチの崩れを補正して、美しい姿勢や正しい歩き方、筋肉の使い方を促す学生靴に仕上げました。
この学生靴には、インソール以外にも、長年医療現場で使用され実績のある整形外科靴の製法が取り入れられています。その一つが、つま先が反りあがった形状「ロッカーソール」です。ローファー選びのポイントでもお話ししましたが、つま先が反りあがっていると、足指に負担をかけず、転がるように足を蹴りだすことができるため、自然に足を前に出すことができ、足にかかる負担を軽減させることができます。
現代っ子に多い「薄くて細長い足」に対応
Cherry Blossomsのもう一つの特徴はその形状です。現代の子どもたちに多く見られる「薄くて細長い足」に合うよう、靴の側面に硬い芯を入れてかかとをしっかり支え、またかかと周りを小さくして、かかとが靴から抜けないようになっています。そのため、歩いたり走ったりしたときのかかと抜けをしっかり防止してくれます。
加えて、足先は幅広設計で、外反母趾や足先の痛みが予防できるよう工夫されています。
安心のメイドインジャパン
Cherry Blossomsは、素材に国産合皮を使用し、神戸市の工場にて製作を行っています。素材から製造過程までこだわった安心の日本ブランドは、立命館宇治高校、神戸野田高校など、多くの学校の制靴にも採用されています。
外反母趾や扁平足に悩んでいる、足に痛みがあり市販の靴が履けないなど、足にトラブルを抱えているお子さまをはじめ、足にフィットして歩きやすいローファーをお探しの方は、ぜひ一度Cherry Blossomsをお試しください。
まとめ
「万人に合う靴はない」といわれるほど、個々にぴったりと合った靴を見つけるのはとても難しいこと。特にローファーは、運動靴と違ってひもやマジックテープで足の甲周りなどを調整することができません。そのため、ローファーは最初からきちんと自分の足に合うものを選んでおかなければ、足が前に滑ったり、かかとが抜けたりと、非常にストレスを感じることになってしまいます。また合わない靴を無理に履いていると、余計な箇所に力がかかったり、姿勢が崩れて歩き方がおかしくなったりして、足の疲れや痛み、変形を引き起こしてしまいます。
そうした状況にならないためにも、ローファーを選ぶ際は次のポイントをしっかり踏まえて選ぶようにしましょう。
- つま先には1~1.5cmのゆとりをもたせる
- 足幅は靴にぴったりと合っており、歩いたときに前滑りしない
- かかと周辺に隙間がなく、歩いてもかかと抜けしない。
- かかと部分は「こんなに硬くても大丈夫?」と思うぐらいがベスト
- つま先が反りあがっている
試し履きの時点で、足が前に滑ったり、かかとが浮いたりする場合は、明らかに足にはあっていないということになります。
またどんなにポイントを踏まえて選んでも、足にフィットする靴が見つからない、足にトラブルを抱えており、そもそも市販の靴が履けないといったケースもあります。そんなときは、技師装具のノウハウを取り入れてつくられたCherry Blossomsをお試しください。
特に学生さんの場合、ローファーは学校の指定靴で通学に毎日履いているという方がたくさんいらっしゃいます。だからこそ、妥協しないで自分の足にきちんと合った靴を履いて、楽しく快適に学校生活を送っていただきたいと思います。
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これからローファーの購入をご検討の方や、今履いているローファーが合わない方、お子様の学校用の靴をお探しの方は、一度Cherry Blossomsをご検討ください。毎日履くものだから、あなたの足に合う一足を。
オーサムフィットは、健康的で美しい姿勢を足元からサポートします。