今履いている靴は大丈夫?正しい靴の選び方を教えます!(前編)

~自分の足のサイズを知ろう!~

皆さんは、靴を買うとき何を基準に選んでいますか?サイズ、デザイン、機能性など、靴に対して求めていることは人それぞれ違いますよね。
でも、靴を選ぶときは、まず靴が自分の足に合っているかどうかを必ず確認してください。自分に合っていない靴を選んでしまうと、足に様々なトラブルが起こるのはもちろん、膝や腰などにも悪い影響を及ぼす危険性があるからです。
人間の体を建物に例えれば、足は建物全体を支える大切な土台部分になります。今回は、体全体にも大きく関わる「靴」について考えてみたいと思います。

目次

足の計測方法 実は4箇所もある!?自分の足のサイズを知ろう!

靴を正しく合わせるには、4箇所計測することが大切

正しい靴選びは自分の足のサイズを知ることから始まります。足のサイズを正しく把握するには、基本的に計測すべきポイントが4箇所あるのを皆さんご存知でしょうか?足のサイズは、かかとから足の指の先端までの「足長」だけを測ればいいというものではないのです。
足の形は人それぞれ違いますよね。足幅が広い人もいれば狭い人もいますし、指の長さや甲の高さも人によって個性があります。いくらデザインや機能性が優れていそうな靴を選んでも、合わない靴を選んでしまうと、足を痛めてしまったり、歩き方が不自然になってしまったりする場合があります。
まずは足を正しく計測し、自分の足のサイズをきちんと把握するようにしましょう。

計測すべき4つの箇所とは?

自分に合った靴を選ぶためには、自分の足のサイズを正しく測ることが大切であるとお伝えしました。計測するポイントは次の4箇所になります。
①足長
②ボウルガウス→(一の甲)足の甲まわり、足囲
③ウエストガース→(二の甲)足の甲の骨が出っ張っている部分と土踏まずを結ぶ周囲の寸法のこと。
④ヒールガース(甲の付け根まわり)

①の足長は一番長い指先から、かかとまでの長さのことです。
ボウルガウス(足囲)とは、足の親指と、小指の付け根にある骨の出っ張りをぐるりと囲った寸法のこと。ウエストガースは二の甲(足の甲の骨が出っ張っている部分)と土踏まずを結ぶ周囲の寸法のこと。そして、ヒールガースは甲の付け根まわりの寸法のことです。足の長さだけではなく、足の幅や高さを測ることで、自分の足にあった靴を見つけやすくなります。

特に④のヒールガースは重要です。
ヒールガースの部分は少し余裕があると良いと言う人がいますが、それは間違いです。なぜなら、甲の付け根まわりに隙間があると、足がしっかり固定されず、かかとも抜けやすくなります。甲の付け根まわりがぴったりと足にフィットしているかは意識したいポイントですね。

また、足に合わせやすいのは、ひも靴やマジックテープタイプの靴。ひも靴やマジックテープの靴であれば、②〜④はひもやマジックテープの締め具合で調整することができ、足にぴったりとフィットさせやすいからです。パンプスなどひものない靴は、足長とボウルガウスをしっかり計測し、足に合った靴を選ぶようにしましょう。パンプスは、甲の覆いが広いか、ストラップで留められるものがベスト。足がしっかり固定されるので、歩きやすくなります。

足のサイズの測り方

足のサイズは、その測り方にもポイントがあります。足のサイズの測り方としては、「立って測る」「座って測る」「足を浮かして測る」の3パターンがあります。足は立っているとき、座っているとき、足を浮かしているときでは形が少し変わりますよね。
基本的に、一番良しとされるのは、「足を浮かせて測る」方法です。というのも、足を浮かしたときの状態が、自然な足の形になるからです。足に体重がかからないのがベストな状態なのです。ただ、足を浮かした状態で測ると、靴がきつく感じられることがありますので、座って力を抜いた状態で測るのがおすすめ。一番実用性が高い靴を選ぶことができるでしょう。

各ポイントを計測したら、JIS規格(日本工業規格)の靴のサイズ表で正しいサイズを確認することができます。
女性用サイズ表:http://fha.gr.jp/ashi/size#modal3
男性用サイズ表:http://fha.gr.jp/ashi/size#modal2
子ども用サイズ表:http://fha.gr.jp/ashi/size#modal1
※一般社団法人 足と靴と健康協議会ホームページより

また計測したデータを店員さんに伝え、自分に合った靴を選んでもらうのも良いですね。百貨店や靴の専門店には、自分の足に合った靴選びをサポートしてくれる「シューフィッター」と呼ばれる靴の専門家がいることがあります。足のトラブルや靴が合わないことに悩んでいる場合は、一度相談してみてはいかがでしょうか?
次回は、「正しい靴を選ぶときにチェックしたいポイント」についてお話いたします。

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