今履いている靴は大丈夫?正しい靴の選び方を教えます!(後編)

~靴を選ぶときはどこをチェックすればいい?~

足を計測し、自分の足のサイズが分かったら、次は靴選びです。靴を選ぶときにも、チェックすべきポイントがいくつかあります。ここでは、正しい靴を選ぶときのポイントについて解説いたします。

目次

正しい靴の選び方 5つのチェックポイントをご紹介!

ここでは自分に合った靴を選ぶ際に、チェックしておきたいポイントを5つご紹介します。

ポイント1 かかとの周辺がしっかりしている靴

靴を選ぶときに、確認したいのがかかとの部分です。まずは、裸足になって、自分のかかとを触ってみてください。小指側(足の外側)に硬い骨があることが分かると思います。この骨を踵骨(しょうこつ)と言います。
この踵骨は、膝から下の骨に対して真っ直ぐな状態、または少しだけ外れている状態が正常。踵骨が内側もしくは外側に大きく傾いてしまっている場合は、歩行の際に足首がぶれて不安定になることがあります。特にかかと周辺が柔らかい靴を履いていると、足の傾きが補正されず、歩き方が不自然になる上、靴の形まで歪んでしまうことになります
つまり、踵骨を真っ直ぐに保つためには、かかと周辺がしっかりした靴を選ぶことが大切になります。
靴のかかとを指でつまむと、靴のかかと周辺がしっかりしているかどうかを確かめることができます。「こんなに硬くても大丈夫?」と思うくらいがベスト!触ったときにかかと部分が簡単に指でつぶれてしまう場合は、強度が不十分と考えたほうが良いでしょう。

ポイント2 前から1/3のところで曲がる靴

次に、靴を手で曲げてみましょう。ベストなのは、前から1/3のところで曲がる靴です。
「なぜ前から1/3のところ…?」と思うかもしれませんね。そんなときは、足の裏を地面につけて真っ直ぐ立って、かかとを上げて背伸びをしてみましょう。もしくは椅子に座った姿勢で、かかとだけを上げてみましょう。足の先から、だいたい1/3の位置で曲がるはずです。その部分が、足の中で、最もよく動く箇所なのです。足の中で最もよく動く部分と、靴の曲がる位置が一致しているのが理想の状態になります。

ポイント3 底が安定して平らな靴

靴の底がきちんと平らになっているかどうかも重要なポイントです。
特にヒールの高い靴は、かかとの中心部分に指を置き、左右に動かしてみましょう。このときにグラグラする靴はNGです。というのも、斜めに傾いた靴を履けば、足も傾いてしまいますよね。すると歩き方はもちろん不安定になります。そして体はというと、こうした傾きや不安定さを無意識のうちに修正しようとしますので、足や体に余計な負担がかかることになってしまうのです。

ポイント4 つま先部分に余裕のある靴

つま先に1cm〜1.5cm程度、余裕のある靴を選ぶのも靴選びでは大切なポイント。靴の先端につま先が当たってしまうものは選ばないでください。つま先が当たってしまう靴は足を圧迫してしまうからです。
また、「靴のかかとに指が1本入った方が良いって聞いたことがある」という方がたくさんおられますが、それは大きな間違いです。実は、かかと周辺に余裕がある靴は避けた方が無難なのです。かかと周辺に余裕があると、歩くたびにかかとが抜けて、靴がパカパカするはめに…。余裕があると良いのはつま先の方だということを覚えておきましょう。

ポイント5 足が前に滑らない靴

足が前に滑ってしまう・・・そんな経験はありませんか?足の前滑りを防ぎ、つま先に余裕をもたせるには、靴が足の甲にピッタリとフィットしていることが重要です。ひもがある靴なら、しっかり靴ひもを締めることで、足の前滑りを防ぐことができます。

靴も洋服と同じ! TPOによって履き分けよう!

靴も洋服と同じでTPOに合わせて履き分けるのがベストです。例えば、旅行で観光地をあちこち歩き回りたいときに、かかとの細いパンプスや、足の甲の付け根まわりが固定されないミュールといったオシャレな靴を履くとどうなるでしょうか?当然足には負担がかかりますよね。靴こそTPOに合わせて選ぶことが大切。靴を買うときは、どんなシチュエーションで履く靴なのかを考え、またその日の靴を選ぶときは、場所や目的にあったものを選ぶようにしましょう。
例えばウォーキングならばスニーカーや、ウォーキングシューズが適しています。舗装された道を少し歩くだけならデザイン重視のパンプスやヒールが高い靴を履いても良いでしょう。仕事ならばデスクワーク、立ち仕事など、業務の内容に適した靴を選ぶと、足を痛めるリスクを減らすことができます。

まとめ

足のサイズや形状は人それぞれ異なります。そのため、市販の靴の中から、自分の足にぴったりと合った靴を見つけるのは簡単なことではありません。しかし、自分の足をきちんと計測し、靴を選ぶポイントをしっかり押さえていれば、自分の足により近い靴を見つけることができます。靴選びのポイントは5つです!

  • かかと周辺がしっかりとした、硬めのものを選ぶ。
  • 足が良く動く部分は、足先から1/3の場所。そのため靴も同じように前から1/3のところで曲がるかをチェックする。
  • 底が安定して平らであること。ヒールのある靴はかかとの中心部分に指を置いて左右に動かし、グラグラしないかを確認すること。
  • かかと周辺はぴったりフィットを意識する。一方靴のつま先部分は、足先が圧迫されないよう1cm〜1.5cm程度の余裕のある靴を選ぶ。
  • 靴のつま先に余裕をもたせるため、靴が足の甲にぴったりフィットし、足が前に滑らないかを確認する。

また理想とする靴は、ひもやマジックテープタイプのもの。かかとを靴の後ろにしっかりつけ、つま先に近い前の方からきつめにしっかり締めると、より自分の足にフィットさせることができます。パンプスなら、甲の覆いができるだけ広いもの、またはストラップで留められるものを選んでくださいね。

自分の足に合った靴を履けば、足の痛みや疲れ、変形を緩和させることができる上、美しい姿勢で正しく歩けるようになって、身体全体の機能を正常化させることも可能になります。より自分の足に合った靴を求めるならば、オーダーメイドで個々の足のサイズや形状、お悩みに合わせたオリジナルのインソール(中敷き)をつくるのもおすすめです。インソール(中敷き)の役割や効果については、「インソールって何?インソールの役割を知ろう!」を参考にしてくださいね!まずは体全体に大きな影響を与える足のことに目を向け、自分に合った靴を選んで、足元をしっかりケアしていきましょう。

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