あなたはきちんと歩けていますか?
今からでも見直したい!体に優しい健康的な歩き方

足がすぐに疲れる。
人より歩くのが遅いように感じる。
膝痛や腰痛に悩まされている。

皆さんは何か心当たりがあるでしょうか?もし一つでも当てはまることがあれば、歩き方を一度見直してみる必要があるかもしれません。
というのも、歩き方は体の好不調に少なからず関係しています。実は、美しい姿勢で正しい歩き方ができていなければ、どんなに頑張って歩いても、健康になるどころか、かえって体の不調を引き起こすことになりかねません。
そこで今回は、正しい歩き方について考えていきたいと思います。皆さんは自分がどんな歩き方をしているか意識したことはありますか?もしかして足の疲れや痛み、変形などのトラブルはひょっとすると、その歩き方に問題があるかもしれません。

目次

足は体を支える土台!健康的に歩くには足元を整えることが大切

正しい歩き方を考える上で、まず重要になるのは足元です。
足は体全体を支える、いわば土台の部分。そんな人間の足には、土踏まず部分の「内側(ないそく)縦アーチ」、かかとから小指の付け根にかけての「外側(がいそく)縦アーチ」、親指と小指の付け根を結ぶ「横アーチ」という3つのアーチがあり、これらがバランスを取りながら、体全体を支えています。
つまりこれらアーチのバランスが悪い人は、体の土台が崩れているということになります。土台が崩れていれば、骨盤や背骨の位置も歪んで姿勢が悪くなりますし、美しい姿勢がキープできなければ正しい歩き方はできません。また歩き方がおかしくなると、頻繁に靴擦れが起こったり、外反母趾や偏平足といった足の変形や疲れ、痛みなどが生じたりするほか、膝痛や腰痛に悩まされるといった体の不調にもつながります。

もし体の不調を感じている場合は、まず体の土台部分をしっかり見直すようにしてみてください。この土台部分を整える方法としては、「自分に合った靴を選ぶ」「インソールを活用する」という方法があります。特にインソールは、体全体を支える3つのアーチをサポートする機能が備わっています。インソールで足裏をしっかりサポートして足が本来あるべき形状に補正されると、体の重心とバランスが自然と整えられて良い姿勢を保ちやすくなり、正しい歩き方が促されるようになります。
自分に合った靴の選び方やインソールの役割については、それぞれのコラム(※)をぜひご参照ください。
自分に合った靴を履いたり、インソールで足元を良い状態に整えたりできれば、骨盤が安定して良い姿勢を保ちやすくなり、安定した歩幅で正しい歩き方が促され、痛み・不調が出づらい体づくりを目指せるようになります。

<※参照コラム>
■今履いている靴は大丈夫?正しい靴の選び方を教えます!
 前編:自分の足のサイズを知ろう!(https://awesomefit.jp/shoes/column1-1/
 後編:靴を選ぶときはどこをチェックすればいい?(https://awesomefit.jp/shoes/column1-2/
■インソールって何?インソールの役割を知ろう!
 前編:インソールを入れるとどんな良いことがあるの?(https://awesomefit.jp/foot-health/column3-1/
 後編:インソールはどんな足の悩みに効果的?(https://awesomefit.jp/foot-health/column3-2/

正しい歩き方を促す美しい姿勢とは?

なんと言っても正しい歩き方はまず姿勢から!理想の歩き方を確認する前に、きちんとした姿勢ができているかを鏡の前でチェックしてみましょう。次のような姿勢になっていませんか?
①背中が曲がった猫背
②お腹が突き出て反ってしまう姿勢


言うまでもなく、上の2つはNGな姿勢です。ではこうした良くない姿勢を正すにはどうすればよいのでしょうか?
重要になるポイントは、次の3つです。
①骨盤を安定させる
②おへその下に力を入れる
③おしりをしめる

まずはこの3つを意識してください。それだけでも、曲がっていた背中や膝が伸び、後ろに落ち込んでいた腰が持ち上がります。
特に癖になってしまっていると、自分では背中が曲がっていることにも、体がそり返っていることにも気づきにくいもの。だからしっかりと骨盤、そしておへそとおしりに意識を向けるようにしてみてください。

あとは肩の力を抜き、できるだけ肩甲骨を寄せて胸を広げるように心がけてみましょう。そして上から引っ張られているような感じで、体をまっすぐ伸ばします。
理想の姿勢は「横から見たときに耳の後ろから肩、そして足のくるぶしが一直線になる」状態です。皆さんは正しい姿勢ができていますか?

正しい歩き方をマスターしよう!

ポイント1:重心を意識する

正しい姿勢ができたら、次に歩き方を見ていきましょう。
歩き方でまず意識したいのは重心です。足裏の重心は「かかと」から「指先」に向かって、前へと移動していくということを念頭に起いてください。イメージしていただきたいのはゆりかごやロッキングチェアー。ゆりかごが揺れるように、重心は「かかと」から「指先」へと転がるように前へ移動していきます。

そして重心が移動する際に軸となるのが「かかと」「足のくるぶし付近」「指先」です。重心が前に移動するとともに、軸も「かかと」→「足のくるぶし付近」→「指先」へと移っていきます。
つまり重心が前に移動すると共に、この軸も一緒に移っていくことで、歩行は上下動が少なく無駄なエネルギーを使わないスムーズで快適な歩行になります。もし重心の移動と共に、軸が「かかと」→「足のくるぶし付近」→「指先」へと移っていかなければ、筋力だけで足を動かすことになってしまい、足がすぐ疲れてしまうのです。

重心の移動とあわせて、軸が動いていくこうした仕組みを「ロッカーファンクション」と呼びます。ロッカーはロッキングチェアーからきており、ファンクションは機能という意味。このロッカー機能は、先にお話しした足裏の3つのアーチがきちんとバランスのとれた状態にあれば、問題なく機能します。しかしアーチが一つでも崩れていると、そうはいきません。だからこそ、足元はしっかりケアする必要があるのです。

ポイント2:骨盤を安定させてかかとから歩き始める

では、具体的に理想の歩き方について見ていきましょう。
姿勢のところでもお話ししましたが、歩く上で一番大切になるのは「骨盤」です。骨盤をしっかり安定させて、おへその下に力を入れ、おしりをしめたら、そのまま体幹を崩さないように足を前へ出します。
足元はゆりかごのイメージで。「かかと」から「指先」に向かって重心が前に移動する感覚を意識してみましょう。

<正しい歩き方>
  1. 歩き始めはかかとから!「かかと」→「指先」へ重心が移動することを意識する。また地面を蹴りだす際は、足の親指に力を入れる。
  2. 膝と背筋は伸ばす。
  3. 腕は自然に振る。
  4. 1本の線上を歩くように意識する

歩き方は、モデルさんがランウェイを歩くときの「モデル歩き」が理想です。モデルさんは、1本の線上を歩くと言われますが、私たちも歩くときには、同じようなイメージを持つのがベスト。というのも、きちんとおへその下に力を入れ、おしりをしめた美しい姿勢で正しく歩くと、自然と一本の線上を歩くような歩き方になるからです。

まとめ

正しく歩くためには?

正しく歩くためには、ただ歩き方を改善すればいいというわけではありません。足裏の3つのアーチがきちんと機能しているか、姿勢が崩れていないかを確認した上で、歩き方を見直すようにすることが大切です。
姿勢は、骨盤がしっかり安定していることを確認し、おへその下に力を入れてお腹をへこませ、おしりをしめることをまず一番に意識するようにします。
正しい姿勢ができたら、そのまま体幹を崩さないよう足を前に出します。足を出したらまず着地はかかとから。そのままゆりかごのように重心を「かかと」から「指先」に向かって移動させ、一本の線上を歩くイメージで前に進んでいきましょう。

すべての基本は足元 インソールを活用しよう!

足が疲れやすい、足が変形している、靴擦れしやすい、膝や腰に痛みがある。そんなトラブルを抱えているときは、姿勢や歩き方を改善する前に、まず普段はいている靴を見直してみましょう。つま先がきつかったり、かかとがしっかり固定されず、歩くときに靴のかかと部分がパカパカしたりする靴はNGです。
またインソールを活用することもおすすめです。インソールで足裏をしっかりサポートして足が本来あるべき形状に補正されると、骨盤がグラグラと動かず安定して、美しい姿勢を保ちやすくなり、正しい歩き方が促されるようになります。
特に自分の足にぴったりと合ったインソールをオーダーメイドでつくると、その効果はさらに向上します。特に私たちがオーダーメイドでつくる「ピタッとインソール」は、整形外科領域で培ったノウハウを採用して、3つのアーチをサポートするほか、骨や関節をコントロールすることで各関節、筋力のバランスを整え、美しく快適な歩行をサポートします。

足元を整え、美しい姿勢で正しく歩けるようになると、体全体に良い影響がもたらされます。ぜひ皆さんも、しっかりと自分の足元をケアし、姿勢や歩き方を見直してみてくださいね。

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